アメリカで起きた金融詐欺事件

MRIインターナショナル事件はアメリカで起きた金融詐欺事件です。
MRIインターナショナルという資産運用会社は顧客から資金を集め、金融商品を販売していました。
しかしその商品は詐欺的なものであり、多くの人が資産を失う事態になったという事件です。

MRIインターナショナルが扱っていた金融商品は、「医療機関の診療報酬」に関するものでした。
診療報酬請求権を資産運用の対象としており、このファクタリングによって運用益を得ていたのです。

しかしこのような金融商品はあまりなく、この商品を購入した顧客の多くが、勧められるままに商品を買ってしまい、あまり商品について理解していませんでした。
つまりMRIインターナショナルは難しい説明とともにあたかも利回りが良さそうな上記の商品を勧めていながら、実際はまったく利益の出ない商品を販売していたのです。

金融商品のチェックが行われていなかったことが問題

金融業界の用語に「デューデリジェンス」という言葉があります。
これは金融商品の内容について、詳しい調査をすることを指します。
MRIインターナショナルが扱っていた商品は、このデューデリジェンスがしっかりと行われていませんでした。

一般の投資家だけでなく金融業界や投資に詳しいプロでさえ、MRIインターナショナルの医療機関に関連した金融商品がどのようなものなのか、理解できる人はいませんでした。
第三者による詳細な調査が行われないまま、この商品は販売されることになったのです。

金融商品を扱う営業マンの中には、投資家のために親身になって商品を研究し、自信をもっておすすめできるものだけを紹介する人がいます。
しかし中には営業ノルマやインセンティブだけを目的にして、あまりよく理解できていない商品を販売することがあるのです。

MRIインターナショナルの商品は後者のような営業マンによって販売され、顧客も担当者もよく分からないまま広まったのです。
そしてそれが積み重なったとき、大きな金融詐欺事件に発展してしまったのです。

MRIインターナショナル事件がもたらした影響

MRIインターナショナル事件は、金融業界に影響を与えました。
その影響のひとつ目は、「デューデリジェンスが大切」ということです。
きちんと商品について確認することが、金融業界の健全な発展につながることが、あらためて認識されたのです。

また、「第三者による金融商品の確認」が大切であることも大きな影響でした。
第三者が公平に商品をチェックすることで、問題のある商品が広まることを未然に防ぐことができるのです。
このようにMRIインターナショナル事件は、残念な事件ですが、学ぶべきことがあるのです。