点検商法とは

点検商法とは、主に高齢者世帯を狙った悪徳商法です。
古い住宅に暮らす一人暮らしのお年寄りが主なターゲットになっており、突然訪問をして「無料で家屋の点検をしています」と親切な雰囲気で近づいてきます。
古い木造住宅の場合、何らかの破損部分はどうしてもあるものですが、それをことさら大げさに「今のうちに修理しておかないと地震がきたときに大変なことになる」「床下が湿気で腐りはじめているので、数年以内には建物が壊れる」といったように伝えて修繕工事を請け負おうとしてきます。
しかし実際にはそのような致命的な破損が起きているようなことはほとんどなく、放置しておいても全く問題のない個所を無理やり工事をして多額の工事費用を請求してこようよします。
高齢者で住宅について特別な知識のない人の場合、相手が熱心に危険性を指摘してくるとついつい信じてしまうので、数百万円もの工事契約を簡単に結んでしまったりします。

孤独なお年寄りがターゲット

点検商法の悪どい点は、孤独な高齢者が主なターゲットになっているということです。
最初の訪問時には無料をうたって親切なところを示したり、何度か訪問する回数を増やしては手土産などを渡してまるで遠くで暮らす親族であるかのような親しみを感じさせてきます。
そこでタイミングを見て「おじいちゃん・おばあちゃんのことが心配だから」というふうに言って家屋の工事を促すので、それが詐欺であるとは気づきにくく、また工事費用な内容について細かい精査をするようなこともありません。
しかも一度そうした詐欺契約をしてしまうと、引っかかりやすい人として詐欺業者にリストアップされてしまったりするので、その後も数週間や数ヶ月の期間をおいて何度も同じような工事をさせようとしてきたりします。
一人暮らしのお年寄りの場合、家族と連絡をとるのは年に数回であるということもよくあるので、被害が起きているにも関わらずその発見が半年~数年も遅れてしまい業者にも逃げられてしまったというようなこともあるようです。

指摘されても本人が気づかない事も

ひどいケースになると、木造住宅の床下で、湿気をとるためという名目のもと扇風機のような器具が何十個も取り付けられていたというようなことがありました。
家族が明らかにおかしいことに気づき、そのことを本人に指摘しても「あんな親切な人たちがだますわけがない」と頑なにクーリングオフを拒むというケースもあるようです。
点検商法の手口の第一歩は、相手からの信頼感を得るということです。
急に親切にしてくれるようになった人を疑うのは心苦しいところですが、悪徳商法から身を守るためにもしっかりと自衛の気持を持っていくようにしましょう。