振り込め詐欺について

詐欺的な手口でも、ここ数年で最も件数が多いのがいわゆる「振り込め詐欺(オレオレ詐欺)」と呼ばれる方法です。

「オレオレ詐欺」という名称が示すように、この方法が出始めたばかりのときには主に高齢者の自宅に電話をかけて「オレだよオレ」といった言い方で息子を装い、困っているから助けてほしいと振り込みを促すような方法がとられていました。

息子と離れて暮らしている高齢者(主に母親)は、突然電話で「オレだよ」と言われるとちょっと違和感があってもついそうだと思い込んでしまったりするので、流れで息子の名前や勤務先を明かしてしまったりし、そこからズルズルと何度も振り込みをさせられてしまうようなケースもあります。

オレオレ詐欺が有名になったのは、そうした離れて暮らす家族の善意につけこんだ悪質な犯罪
であったためでしょう。

振り込め詐欺の手口

オレオレ詐欺の場合、まず最初に電話をかけて息子であるかのように装いつつ、実はお金に困っているということを同情心を誘うように促してくるという手口が使われます。

借金の返済ができずにヤクザに追われている、明日までに金額を用意できなければ会社がつぶれてしまう、交通事故・痴漢などを起こしてその示談金がどうしても必要だ、といったことを言われると、ついつい親としては貯金を切り崩して助けてあげたいと思ってしまいます。

最初は単純に電話で信用をさせて振込先口座を教えるだけの方法でしたが、手口が一般化してきたことでより方法が巧妙化し、最近では劇団のようにそれぞれが演じる役を分けて交代で電話や訪問をするといった方法がとられるようになってきています。

架空の交通事故を使う場合などは、事故を起こした息子・娘役と、警官役、事故相手のヤクザ役といった人が交互に電話口に出ては信ぴょう性を高めるような芝居をしてきたりします。

当初は「オレオレ」という電話でしたが、その後息子や娘など肉親以外の、警察官や銀行員など第三者を装い巧みに振り込みをさせるようにする方法が登場してきたため、名称がより一般的な「振込め詐欺」と呼ばれるようになりました。

しかしその後振り込みをする銀行や郵便局での窓口業務員の教育を徹底させたり、ATM近くでは携帯電話を使えないようにするといった対策により、振り込みによる被害はかなり防がれるようになってきています。

そのためさらに進化系として、今度はバイク便や直接詐欺グループの一人が自宅を訪れて現金を受け取って消えるといった方法も登場してきており、今後も一層の注意監視が必要となっています。