騙されやすい年齢と性別

人の心の隙間につけこむ

2013年4月1日に警視庁によって発表された、「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」という資料によると、詐欺被害にあいやすい人というのはその詐欺の種類によってかなり異なっているようです。
IT化が進んだ影響もあり、ここ数年での詐欺の手口は大変に多様化をしており、詐欺の手口も巧妙かつ複雑化をしています。
「特殊詐欺」とは面識のない不特定多数に対して電話などの手段を通じ、振込などによって金銭を騙しとるというものです。
社会問題にもなったオレオレ詐欺をはじめとし、インターネット上でクリックを誘導することによる架空請求詐欺、ブラックリストに乗るなど借金がしにくい人に対して融資を持ちかける融資保証金詐欺や、その他にも「絶対儲かる」といった甘い文句で誘いこむ金融商品取引名目詐欺や、ギャンブル必勝法などの情報商材を扱う詐欺、さらには出会い系を装ってゆすりを行う出会い系詐欺などがこれに含まれます。
これらの特殊詐欺の特徴は、被害者の心の隙間につけこみ言葉巧みにお金を支払わせるという手口であるということです。
人は心に余裕がなくなっているときや、どうしようもなく困ってしまっているようなときには誰かからの助けを当てにしまうものなので、通常時であれば怪しいと思って警戒する人もタイミングによってはいとも簡単に騙されてしまうのです。

詐欺に合いやすい人とは

男女年齢別にみてみると、最も詐欺被害に遭いやすいのは年配の女性世代のようです。
特に女性の被害が多いのはオレオレ詐欺として分類されるもので、70歳以上の女性が被害者となる割合は53.9%と他の世代や年齢を突出して高くなっています。
またハガキなどでありもしない請求を無理やり行う架空請求詐欺も同じように年配の女性が多く被害にあっています。

一方で女性よりも男性の方に被害が多いのが、融資保証金詐欺です。
これは中小企業の社長など保証や担保が少なくても借入ができる融資を求める人が男性に多いこともありますが、60歳以上の男性が全体の16.3%を占める割合となっています。
他にもギャンブル必勝法という情報商材を売りつける詐欺でも年配の男性の方が多く被害にあっています。
さらに出会い系サイトなど異性との交際を斡旋する詐欺も男性の方が圧倒的多数となっています。

騙されないようにするためには、知らない人からの甘い話は信用せず、自分の心に余裕がないときにこそいつも以上に心を引き締めて目の前の情報にあたるようにしましょう。

女性に多いマルチ商法被害

MLMについて

YUKA862_megane15205354-thumb-815xauto-18585マルチ商法のことを、最近は「MLM(Multi-level marketing:マルチレベルマーケティング)」なんて言うらしいですね。
このMLMは日本語にすると「連鎖販売取引」、つまり口コミ商品を広げるビジネスのことです。
ふつう何らかの商品や製品を販売する場合、どこか卸売業者を通して小売店やインターネットなどの販売店舗に流通させ、それらのお店が在庫として購入したものを一般に向けて販売するという方法がとられます。
ですが、MLMの場合は卸売をするのは業者ではなく一般消費者でもある個人です。
個人が気に入った商品を知人や友人などに紹介していき、それで相手が購入した場合に紹介した人にマージンとして金銭がバックされるというしくみです。
紹介された人がまた別の人に紹介をしても、最初に紹介した人へ支払われる利益は確保されるので、紹介者が増えれば最初に紹介した人に多額の金銭が入ってくるといいます。

必ず損をする人が出るようにできている

「紹介するだけで働く必要がない」「紹介の輪が広がれば何もしなくてもお金が入ってくる」といった甘い言葉に乗せられ、ビジネスの内容をよく理解しないうちに契約をしてしまう人が跡を絶ちません。
しかし実態をみると、そのようなMLM系のネットワークビジネスを行った人のうち、実際に利益を上げているのはほんのひとにぎりであり、大多数の人は損失ばかりがかさむという状況になってしまっています。
多くの人は「どうして説明通りにいかないんだろう?」とあとから不思議に思うようですが、それもそのはず、MLMはねずみ講の一種で、必ず損をする人の方が増える方法だからです。

若い人や女性がターゲットになりやすい

働く必要がない、気軽に友達通しの紹介だけでできるといったビジネスの特徴のせいでしょうか、MLMで主に被害にあっているのは女性や若い年代の人が多いようです。
昔チェーンメールで、自分の口座番号を書いたメールを知り合い3人以上に回して前の人の口座にお金を振り込めば、自然に自分のもとにお金が入ってくるという荒唐無稽の内容のものがよく出まわっていましたが、MLMもそれと全く違いはありません。

MLMで成功して説明通りにお金持ちになった人もゼロというわけではありませんが、それらはかなり強引な営業方法で知り合う人のほとんど全てに無理やり商品を買わせるようなことをしている人です。
お金持ちには誰でもなりたいものでしょうが、そのために家族や大切な友人を失ってもよいものでしょうか?できれば一度考えてもらいたいと思います。