腕時計詐欺

突然腕時計をあげると言われたら

「腕時計詐欺」とは、道を歩いていると突然高級車が近づいてきて「この時計をあげる」と言われる詐欺手法です。

突然言われると驚きますが、相手がとても高そうなクルマに乗っていたり「あげる」と言われた腕時計がとても高価そうであったりすると、なんとなく本当な気がしてそのままついていってしまいそうになります。

腕時計詐欺では「展示会であまったから」「伝票をなくしちゃったから」というようなありそうでなさそうな理由をつけて突然ケースなどに入った時計を渡そうとしてきます。

実際にはそうしてチラ見をさせる腕時計は二束三文の安物なのですが、「売れば数十万にはなる」というふうに言われるとそうかと思ってしまいます。
もちろん詐欺ですから完全にタダというわけはなく、時計をあげる代わりに一緒に食事などに言っておごってほしいというふうに言われたりします。
一緒に行かないというと、それならメシ代としていくらか現金を渡してほしいと言われます。

現金がないなどといって断ろうとすると、あとから腕時計をもらえるからというような理由でATMで下ろせというふうにせまってきたりします。

ひっかからないためには

腕時計詐欺にひっかからないためには、まず最初にその時計を受け取らないことに限ります。
最初に品物を受け取ってしまうと、なんとなくお礼をしなくてはいけないというような気持ちになってしまうので、言われるままに現金を渡したりお金をおろしに行ってしまったりしまいます。

ですがもともとはタダで受け取ったもののわけですから、それに対価を求められるのはおかしな話です。
現金を求められるならいらないときっぱり断るか、もしくは「ただより高いものはない」としっかりと受取拒否をするようにしましょう。

カード預かり詐欺

カードを他人に絶対に預けてはいけません

振り込め詐欺、母さん助けて詐欺といった詐欺方法の延長として最近増えてきているのが「カード預かり詐欺」という方法です。

これは自分の口座が犯罪に使用されている可能性があるなど身に危険がせまっているかのように装い、それに対応するためには一時的に通帳やキャッシュカードを預からなくてはいけないというふうに持ちかける方法です。

警察官や金融機関職員など最もらしく名乗られるとつい信用をしてしまいそうですが、どれだけしっかりしたことを言っていても、いきなり通帳やキャッシュカードを本人から奪うということはありません。

すぐに信用するのではなく、二重三重に疑い安易に自分の口座を明け渡すようなことはしないようにしましょう。

投資や財産管理を持ちかける場合も

警察や銀行員を装う方法の他にもよくあるのが、投資や財産管理をするという名目で通帳やキャッシュカードを受け取ろうとする詐欺方法です。

時々ニュースなどで実際の銀行員や介護士などが高齢者から通帳を預かり、その預貯金を横領していたことが発覚することが伝えられたりしますが、詐欺師はそうしたことを最初から意図して行います。

合コンや婚活パーティーなどで出会った人が将来結婚を意識させつつ「自分は金融の専門家だ」というようなもっともらしい職業の肩書をちらつかせて、通帳やキャッシュカード、クレジットカードを奪い取ろうとする詐欺被害が報告されています。

この場合は結婚詐欺とも関わってくるのでまた問題が面倒なのですが、いずれにしろどれほど信用していてもむやみに通帳やカードを預けるのは絶対にしてはいけません。

オリンピック詐欺

東京オリンピックの感動を利用した詐欺

東京オリンピックの開催が決まり、にわかに世の中が騒がしくなっている時期ですが、そんなお祝いムードを利用した詐欺もここ最近で急増してきています。

東京オリンピックをネタにした詐欺のターゲットになっているのは、1964年に開催された過去のオリンピックの感動を知っている高齢者です。

若い世代にとっても東京でのオリンピックは確かにとても楽しみなことではありますが、はっきり言ってそれほどお祭り騒ぎをするほどありがたいことというイメージは薄かったりします。
一方で、高度成長期のまっただ中に東京オリンピックを経験した世代にとってはオリンピックとは国を挙げての一大イベントという意識がありますので、その心理につけこむような詐欺に直面すると案外コロリと騙されてしまったりします。

オリンピック詐欺の主な手口

オリンピック詐欺の主な手口としては、まず旅行会社からのDMを装い「あなたは東京オリンピックのチケットが当選しました」というような封書を送りつけます。

そのまま放置をしていると、自宅に電話がかかってきて「オリンピックチケットに当選した人に電話をかけている。転売をしてほしい」というふうな内容のことを言われます。
そのときに転売をしてくれたらという条件で数百万円単位を持ちかけられたりします。

そこでOKしたり、考えてみるかのような返事をすると次にまた旅行会社のような電話がかかってきて、「今なら○席まで用意できる」というような話をされたりします。
前に1席あたりいくらで売れるかを聞いていると、つい欲がでて数十席をおさえて転売したいというふうに考えてしまいますので、そこで目一杯席代金を振込などして渡してしまいます。

ところが振込をしたらその後からチケットが送られてくるわけでもないし、転売を持ちかける電話も来なくなったりします。
そうなってようやく騙されたことに気がつくというわけです。

今後ますます増えていく可能性も

オリンピックが開催されるまでの数年の間には、また違った形で詐欺が登場してくるのではないかとみている専門家もいます。

例えばオリンピックに関連する投資を持ちかけるという方法で、特定の施設を作るための企業や土地所有者・企業へ投資しないかというようなものです。
確かにそうしたオリンピック関連業をしているところが一気に業績を伸ばすことは十分にありえる話ですが、それにしても個人の家にそんな大切な情報を持ちかけて投資を募るということはまずありえません。

ひっかからないためには、「オリンピック関連の~」という投資文句を持ちかけてくるところはまずは疑ってかかるくらいの防衛意識が必要になってきます。

警察を装った詐欺

巧妙化する劇場型犯罪

「オレオレ詐欺」「母さん助けて詐欺」「振り込め詐欺」といった詐欺が数年前から社会問題化していますが、それらに共通しているのは詐欺を働く側が非常に巧妙に演技をしてそれぞれの役割になりきっているということです。

そんな演技派な詐欺犯罪者たちが行うようになったのが、警察官を装う詐欺事件です。
あたかも警察官や刑事を装い、犯罪にあった人を救うように見せかけておいて金品をだまし取るという手口は現在で多発しており、もし自宅や路上でそうした警察関係者を名乗る人間がいたとしてもすぐに信用をせず、きちんと身分を確認することが求められています。

警察官を装った詐欺事例で全国的に報告されているものとして、まず電話口で「あなたの銀行口座が犯罪に使用されている可能性がある」というようなことを告げてきて、そこから自宅を訪問するなどしてキャッシュカードや通帳をだまし取るというようなものがあります。

電話口で警察であることを名乗っておいて、銀行関係者を装った人間が自宅を訪問するというような二段構えで詐欺をするグループもあります。

警察や銀行から直接引き出しを求められることはありません

警察官や銀行を名乗って銀行の情報を引き出そうとする詐欺に合わないためには、まずは絶対に銀行の情報や通帳、キャッシュカードを渡さないようにするということが大切になります。

仮に事件や犯罪に巻き込まれてしまったとしても、警察や銀行関係者が直接通帳などを求めて持ち去っていくということはありません。
そうした電話がかかってきたときには一度何か理由をつけて電話を切り、かけ直しをするかもう少し時間をあけてから話をするようにしてください。

そのときには警察を名乗る人物の所属課と折り返し電話番号などをしっかりと控えておき、その上で直接警察に確認をとるようにします。
単に折り返し電話番号を聞いただけではその折り返し先もグルということもありえるので、きちんと直接警察の電話をかけるようにします。

また通帳やキャッシュカードを持ち去ろうとするときなどには、言葉巧みに暗証番号を聞き出そうとするものです。
暗証番号は絶対に漏らさないようにするとともに、自分の誕生日など推測されやすい番号は変更しておくようにしましょう。

犯罪捜査に協力するつもりが

さらに巧妙化した警察官を装う詐欺としてあるのが、捜査協力を求めるという詐欺方法です。

「最近近所で詐欺事件が増えている」といった名目で突然自宅を訪れることもあれば、実際に先に振り込め詐欺のような電話をかけておいて通報をしたあたりを見計らって警察であるかのようにして自宅を訪問することがあったりします。

そうした捜査協力依頼型では、「とりあえず騙されたふりをしておいて」というふうに言われお金を犯人に手渡したところで警察官役の人間ごとまるまる立ち去られてしまうということがあります。

警察関係者なら必ず警察手帳を持っているはずなので、捜査協力をするにしてもしっかりと相手の身分を確認してからにしましょう。

100万円札詐欺

見分けがつけられない100万円札

「100万円札詐欺」とは、簡単に言うところの「通貨偽造罪」にあたる罪のことです。
パーティグッズとして実際のお札によく似たものが販売されているところをよく見かけますが、この「100万円札」もおもちゃとして販売されていたものであり、実際の通貨である1万円札に非常によく似ているものの文字の部分が「100万円」となっています。

昼間明るいところで見ればすぐに偽物と気づくのですが、それが夜のタクシーの中であったり、他の1万円札と一緒に出されたりしていたりするとなかなか見分けがつかないということがよくあります。

受け取った瞬間には気が付かなくても、受け取ってそのお札をレジにしまおうとして気がつくことはよくあり、その一瞬の隙をついてさっさと逃げてしまうというのが主な100万円札詐欺の手口になっています。

まさか自分が、と誰もが思うところですがあまりにも堂々と手渡されると一瞬でそれが偽札と見破るのは難しいものなのでお店で現金を取り扱う人はみなしっかりと注意をしておく必要があります。

通貨偽造の実際

そこで実際のところどのくらい偽札に関する事件が発生しているかということを調べてみます。
警視庁の平成26年時点の公表データでは、都道府県警察から警察庁に届け出があった枚数では平成22年の2,427枚をピークに平成25年まで減少傾向にあります。

ですが平成26年では1~6月の半年ですでに339枚が届け出されており、平成25年一年間の届け出枚数の587枚を上回るペースとなっています。

偽造通貨がよく使われるのは両替機や自動販売機のような人の目を通さずにお金を使うことができる施設となっており、大きなお札で少額の買い物をしてお釣りをまるまる受け取るという方法が主流です。

偽造通貨と言えば過去には500円玉の代わりに500ウォンが使われるという事例が多く報告されていましたが、現在では貨幣の偽造件数は対策の効果もあり激減しています。

代わりに増加してきているのが100万円札詐欺のような札をつかった詐欺事件であり、特に1万円札と1千円札の事件が多いことが特徴になっています。

なお通貨偽造罪は重罪として扱われているため、偽札を作ったり既存の紙幣を変造したものは無期または3年以上の懲役に処せられることとなっています。
また偽造通貨を実際に使ったり、使う目的で人に渡したりした場合にも同様に無期~3年以上の懲役となります。

偽札被害にあわないために

偽札被害にあわないようにするためには、何よりも受け取った紙幣をしっかりとチェックすることです。
お店でお金を受け取る側でなければ被害を受けないと思っていることもあるかもしれませんが、自分自身ももしかしたらちょっとした瞬間に巻き込まれてしまうこともあります。

例えばあまり知り合いとして深くない相手と現金のやりとりをするということもあります。
合コンなど不特定多数で飲み会をしたり、フリーマーケットやライブなどの個人的なイベントをしたりするようなときです。

自分はそんなつもりはなくても、うっかり偽造通貨を受け取りそれを現金のつもりで別のお店で使ってしまうと自分自身が犯罪者になってしまう可能性もあります。

現金を受け取るときには念のためしっかりと確認をし、特に旧紙幣が出されるようなときには念入りにチェックをするようにしましょう。

Android詐欺アプリとは

セキュリティ対策の裏をかく詐欺

Android搭載のスマートフォンを使用しているという人も多いかと思いますが、そこで気になるのがセキュリティ対策です。
パソコンではウイルスや侵入対策として対策ソフトを入れている人も、携帯電話やスマートフォンではそれほど配慮をしていないということもよくあります。

しかしここ最近になって急にスマートフォンの危険性が広く言われるようになってきたこともあり、何らかのセキュリティ対策を独自に行うようにしている人も増えてきました。

そうした危機意識を持つこと自体はとてもよいことなのですが、問題はその意識につけ込む詐欺も存在しているということです。

今急増しているAndroid詐欺アプリとは、そうしたセキュリティ意識のある人の意識につけこみ、実際には何の効果もないアプリをさもとても効果のあるもののように見せかけて売りつけるというものです。

Google Playにあるアプリも注意

Android詐欺アプリが急に有名になったのは、米国でのGoogle Playにおいて「Virus Shield」というウイルス対策アプリがランキング1位になったということです。

ですがこの「Virus Shield」はスマートフォンのウイルス対策のためのアプリのように装ってはいるものの、実際には全く何の効果もないものでした。

「Virus Shield」をインストールすると画面上にはいかにもスマホ内をスキャンしてウイルスチェックをしているかのような画面が表れますが、これは単にアニメーションが流れているだけで実際には何のチェックもしていません。

この「Virus Shield」はインストールをするために有料で振込をしなくてはいけないようになっているため、「無料よりもよいアプリなんだろう」「ランキングが高いから効果があるんだろう」というような錯覚をしてしまいそれがますます被害の拡大のもとになっていってしまいます。

「Virus Shield」の他にも類似の詐欺セキュリティアプリはたくさんあり、似たような手口を行う模倣犯も増加しています。
この詐欺アプリの巧妙なところは、素人目どころかIT系のプロにもそのアプリが本当に効果があるかをすぐに判断することが難しいという点です。

より悪質化するアプリ詐欺

「Virus Shield」はセキュリティ対策を装う詐欺アプリでしたが、最近では詐欺の手口も巧妙化してきておりさまざまな被害が出てきています。

アプリの中には一見とても役立つ機能があるかのように見せかけておいて実はそのスマホに入っている情報を盗み出して勝手に送信をするようにしていたりするものがあります。

それまでは詐欺アプリというとGoogle Playを通さないで直接ダウンロードをしたりするようなわかりやすいものでしたが、最近では上記の詐欺アプリのように一見本当に役立つもののように見せかけるという方法がとられるようになってきています。

完全にそれが安全なアプリであるかという判断は難しいところですが、むやみにインストールすることは避けできれば信頼できるセキュリティソフトをしっかりと入れておくようにしましょう。